幸せな働き方を考える(その5:ワクワクカードの作り方)
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マインドマッパー、有江慶彰です。
さて、今回は、幸せな働き方について考えるシリーズ、第5回目。
前回の記事で紹介した、自分の「ワクワクのもと」を探るための「ワクワクカード」の作り方のポイントと、カードを使って実際に抽出した自分の「ワクワクのもと」を公開します!
もくじ
前回のあらすじ
前回の記事では、自分の人生の全てのワクワクを、1テーマごとに1カードにして俯瞰する(高い所から見下ろし眺める)方法を紹介しました。
テーマとして書き出すものは以下のこと。
・時間も忘れて熱中した出来事、活動
・長年ずっと好きなもの、気になるもの
このカードを作成する目的は、自分の「ワクワクのもと」を具体的な言葉として発掘することなのですが、発掘しやすくするためにカードを作る時に少しポイントがあります。
今回はそのポイントと、カードを使って実際に自分が抽出した「ワクワクのもと」を一例として公開します。
ワクワクカードの作り方のポイント
まず、名刺サイズのカードを用意します。
自分が使用したカードは「コレクト 情報カード 名刺サイズ 無地 C-211 100枚入 ¥207」です。文房具屋の片隅にひっそりと置いてあると思います。お気に入りのペンの準備もお忘れ無く。
で、カードの真ん中に「テーマ」を書き、マインドマップのようにその周りに「何がワクワクしたのか?」を考えて、思いつくままにキーワードを書き出します。
たとえば、自分の「お笑い劇団」のカードはこんな感じ↓
で、作り方のポイントですが、おおまかに、枝を2方向に分けることです。
・上方向には「How」(どうやってワクワクしたか)
・下方向には「What」(何にワクワクしたか)
何故、枝をHowとWhatに分けるかというと、手段と目的がごっちゃになってしまうことを防ぐためです。
「手段と目的を明確に!」
これは、自分がシステムエンジニアとして、システムの要求定義と設計を行ってきた15年の経験の中で、失敗を重ねて身に染みたことです。油断すると、いつのまにか手段が目的になっていることがあるので、特に注意しています。
例えば、システムに「新しい機能を追加したい」とお客さんから要望があった時、その機能をそのまま作ることが目的ではありません。お客さんの話をよく聞いて現状の問題を見つけ出し、それを解決することが本当の目的です。目的が果たせれば別の機能でも良いわけです。最初に考えた機能よりも、安くて早く実現することが少なくありません。
・How = 手段
・What = 目的
How(手段)は表現方法なので、What(目的)を果たすための「道具」と考えます。
「目的を果たせるなら、別の道具を使っても良いのでは?」
そう考えると、How(手段)でなく、What(目的)の枝からのびたものが、ワクワクのもと、すなわち、自分が追い求めてきた「人生のテーマ」になっているはず、という考えです。
<2012/05/22 22:25 追記 ここから>
友人のつぶやきを見て、上のワクワクカードを見直してみたら、手段の方に目的が混ざってました!(汗)
「ライブ」から伸びている「ライブ感」「緊張感」は、「ライブ」をやることによって得たいものなので目的ですね。
キーワードを書き出す時は、あまり考えずに思いつくままにばーっと書き出したほうがいいので、このように混ざってしまってもいいと思いますが、後で落ち着いた時にちゃんと仕分けておいた方がよさそうですね。で、手段と目的を仕分ける時の考え方ですが、以下のように考えるとしっくりくるかもしれません。
■手段 = 目に見える表現方法。実際のアクション。(例:絵を描く、小説を書く、楽器を弾く、服をつくる、ゲームをつくる)
■目的 = 手段の裏側にある目に見えないテーマ。得たいもの、得たい感情。(例:自由、おしゃれ、冒険、成長、癒し)
自分が幸せを感じることは何か?それを明確な言葉にしておくと、何かを表現する時の根っこになる、という考えから、この方法をおすすめしています。
<2012/05/22 22:25 追記 ここまで>
実際に抽出した「ワクワクのもと」を公開
それでは、一例として、実際に自分が作成した9枚のカードから抽出した「ワクワクのもと」を公開します!
自分の場合、ほとんどのカードのWhat(目的)の枝に書き出されていた頻出キーワードは、以下の3つです。
ジャーン!
・仲間
・共有
・楽しませる
結果は人それぞれ違うと思いますが、自分の場合は、この3つが発掘できました。
これらが発掘できた時は、もう、長年のモヤモヤが晴れて、チョーキモチイーッ!(半目)と、なりました。
というわけで、自分と同じように、人生のテーマがモヤモヤしている方に、是非この気持ち良さを味わっていただきたく、思い切って公開してみました。
あなたの「ワクワクのもと」は、何ですか?
幼小時代を振り返る
しかし、なぜ、自分の「ワクワクのもと」がこの3つなのか。少し自己分析をしてみましたが、おそらく、幼小時代に読みまくった「キン肉マン」や「キャプテン翼」などの、いわゆる少年ジャンプ系コミックの影響を、少なからず受けているのではないか?と疑っています。正義超人の友情パワー、ボールは友だち、たぶん、この辺り?w
自分はファミコン世代ど真ん中ですが、好きだったゲームは、一人で敵と闘うものより、誰かと協力して同じ敵を倒すゲームのほうが好きでしたし、テニスのゲームなんかだと、対戦するよりもダブルスでやりたい派です。RPGも主人公が一人のものよりは、パーティを組むほうが萌えます。
このように、幼小時代の自分をよく思い出してみると、大人になってすっかり忘れてしまっていた「ワクワクのもと」のヒントがたくさん転がっていそうです。
まとめ
・ワクワクを手段と目的に分ける。目的の方にあるキーワードが人生のテーマ。
・幼小時代には「ワクワクのもと」のヒントがたくさん転がっていそう。
このブログ「かさなるところ」のコンセプトも、この3つのキーワード(仲間、共有、楽しませる)をもとに、導き出したものになります。
これからも、この「ワクワクのもと」を力の源にして、いろいろな活動をしていきます!
さて、今週は「幸せな働き方について考える」という熱いテーマを5回に分けて書いてみました。全体図の左側にある丸「しあわせなこと」のさらに中にある「ワクワクすること」に注目して書きました。引き続き別の丸の中についても深く考えて、自分なりの「幸せな働き方」を見つけたいと思います。(土日はお休みします!)