思い出をとりもどせ!故障したLinkStationからのデータ救出

思い出をとりもどせ!故障したLinkStationからのデータ救出
photo credit: martinak15 via photo pin cc

あっという間の夏休み、有江慶彰です。

7月の中旬、約1ヶ月前のことになりますが、妻との思い出や双子の育児記録の写真を保存していたネットワークストレージサーバーのLinkStation(LS-WSX1.0TL/R1)が、突然故障。大切なデータが全て見えなくなっていまいました。

原因は、熱か、ホコリか、それとも、双子怪獣か…


もくじ

修理を依頼すると、全データ消去!

というわけで、故障に気付いてからすぐに、Baffaloのサポートセンターに電話。

教えてもらったことを色々試してみましたが、結局、「修理センターに送るしかない」という結論をいただく。

さっそく梱包を済ませて、いざ、「修理依頼票」をブラウザから印刷しようと思って、注意事項をよく読んでみると、

Sign

えーーーーーー!!

ひどくないですか?

個人的には、大切なデータが消えてしまうなら、修理する意味がない。

というわけで、修理センターに送るのは中止して、データ復旧サービスについて調査。

しかし、その費用は、なんと数万円〜数十万円…

高っ!

オペ、開始

で、

約1ヶ月放置していたわけですが、これはもう、

夏休みの間に、自分でやるしかないでしょ。

そう決意した私は、おもむろに、オペを開始。

(この先、参考にされる方は自己責任でお願いします)

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オイシックスのエアーキャップで包み込んだ、美味しそうなLinkStation。

せっかく梱包したのに、また開けます。

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こやつが「LinkStation(LS-WSX1.0TL/R1)」です。

ちっさいけど、RAID対応のNAS(500GB)。

HDDが2台同時に壊れちゃRAIDの意味がありませんが…

さて、

どこから開けたらよいのやら…

背面や底を見ても、ネジもなにもない。

つるっつる。

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えいっ

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えいっ

ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり

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クパァ

ぐりぐりぐりぐりやったので、ギザギザになってしまいましたが、

外側にはもう用はない。

目的は「中身」

家族との思い出。

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オープン。

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簡単に持ち上がる。

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出ました。

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ここまでの間にネジなどの留め具は一切なし。

両サイドの金具もパタリと簡単に外れます。

HDDは矢印の方向にスライド。

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裏面にもHDDがもう一個。同じようにスライド。

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無事に取り出せました。

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PCとHDDの接続といえばコレ!GREEN HOUSE SATA/IDE-USB2.0変換アダプタですよね。

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お助けマシーンは、クローゼットで眠っていた黒光りの「FMV-BIBLO LOOX T70G」

CDドライブも内蔵、ここぞ出番、という感じ。

こういう時は、便利なフリーソフトが充実しているWindowsが頼りになる。

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夏休みのこんなにいい天気の日に、PC2台ならべて格闘することになるとは。

トホホ…

しかし、今回のプロジェクトは、

「家族との大切な思い出をとりもどす」という大事なミッション。

父親として、最後までやり遂げねば!

Macでググって、Winで試す。の繰り返し

さて、私がお世話になったページを紹介しつつ、以下、試した内容を時系列にまとめておきます。同じような状況で困られている方の参考になれば幸いです。

1. LinkStationからデータを取り出す方法2

最初にお世話になったブログ。書いてある通りに進めてみると、

Ext2Fsdの「Change Drive Letter」で「Add」を押した後「UUID is 0」と警告される。
OKを押すと、ドライブは割り当てられた。
しかし、エクスプローラーで開こうとすると「今すぐフォーマットしますか?」と出る。
よく見ると、Ext2Fsd の Flie system のところに「RAW」と表示されている。

これは重傷だ…

2. NAS をExt2Fsdで復旧しようとしたがデバイスが「RAW」と表示され・・・

次にお世話になったブログ。記事のタイトルそのまんまの状況。
しかし、我が家のLOOX T70Gではスペックが低くて、
「VMware Player」をインストールしようとすると、
「必要な機能がこの CPU には装備されていません」と出た。

苦しい闘いになってきた…

3. KNOPPIX クノーピクスでデータ救出

やはり、これしかないかと、近所のコンビニに走りCD-Rを購入。
KNOPPIX 6.7 のCDを作成してLOOXから無事に起動。念のためUSB版も作成。
しかし、KNOPPIXのファイルマネージャーに、HDD変換アダプタのUSBが認識されず。

折れるな、俺の心…

4. 《無料で復旧》HDDが認識しない、RAWと認識されるのを直す方法!

次はこちらを参考に、フリーウェアのTestDiskを試す。
「7.スキャンが終り、緑色でHDD内容の文字が表示されていれば問題ありません。」
のところで、緑色でHDD内容の文字が表示されない。
Deep Search(465GBで約3時間かかる)もやってみたが、結果は同じ。

しかし、ここは粘り強く、もう一度Deep Search!
(何度もやってみた方が良いとページの下の方に書いてあった)
適当なタイミングでQUITしてみたら、なんと緑色の表示が出た!運がいい。
ページの内容通りにそのまま続行して完了。

この後、3で作ったKNOPPIXで、もう一度、ファイルマネージャーを覗いてみると、HDD変換アダプタのUSBを認識しました!!

思い出のファイルが詰まったフォルダが全て表示されています。

やったーーーーーー!!

さて、早速、外付けHDDに大切なデータを救出しよう!

と、喜んだのも束の間、外付けHDDにファイルが書き込めない…

で、Macに外付けHDDを接続して「情報を見る」の一番下に表示される「共有とアクセス権」で、evryone の権限を「読み出しのみ」から「読み/書き」に変更。

LOOXのKNOPPIXに外付けHDDを再度接続してみるが、やはり書き込めない。

再度Macに外付けHDDを接続、「情報を見る」でファイルフォーマット調べると「Mac OS拡張(ジャーナリング)」だ。Macのディスクユーティリティで、「MS-DOS(FAT)」を選択して、KNOPPIXからでも書き込めるFAT32でフォーマット。

もう一度KNOPPIXに接続すると、今度は書き込めた!!

というわけで、なんとか無事に、大切な思い出の写真を救出することが出来ました。

大切な写真

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午前10時

「今日の空を撮っておいて」

と、妻が言うので、窓から撮った曇り空。

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前日、限界まで頑張った妻。

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双子誕生。

写真を見ると、その時の感動が鮮明に蘇る。

これからも写真を大事にしよう。

まとめ

・RAIDを組んだNASでもHDDが2台同時に故障すると意味がない。そして、修理の依頼をすると全データを消去されてしまう。さらに、データ復旧サービスは高額。ゆえに、自分でやるしかない。

諦めない粘り強さと、日頃からのバックアップが、大事ですね。

2012-08-20 | Posted in 雑記Comments Closed 

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