幸せな働き方を考える(その14:「何故?」を繰り返す)
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「何故」を5回繰り返す、有江慶彰です。
さて、今回は、幸せな働き方を考えるシリーズ、第14回目。
時代が「改善したいコト」を捕らえることにトライします。
もくじ
前回までのあらすじ
前回は、幸せを重ねるツール「かさなるハッピーメソッド」の、
(2) さ → さいしゅ:相手の「欲しいモノ」を、自分から「採取」しに行く
を使って、今回の相手=「時代」が欲しているモノを採取しました。
今回は、次のステップ、
(3) な → なぜ:「何故」それが欲しいのか?背景にある「改善したいコト」を捕らえる
に進み、時代が「改善したいコト」を捕らえることにトライします!
よーく見て、よーーく考える
さて、前回の記事で採取した「時代が欲しているモノ」(過去と現在の「成功の象徴」の移り変わり)をあらためて、よーーく見て、考えてみます。
<成功の象徴(過去 → 現在)>
・「高級な車」 → 「自由な時間」
・「高級な住まい」 → 「自然を感じる住まい」
・「高学歴の人物」 → 「創造的な人物」
・「豪勢な旅行」 → 「癒しの旅行」
・「名声・知名度」 → 「愛情・尊敬」
まず、自分が気付いたことは、左側にある過去の成功は主に「目に見えるもの、表面的なもの」、そして、右側にある現在の成功は主に「目に見えないもの、内面的なもの」です。
これは、幸せな働き方を考える(その10:発想を広げる)で私が定義した「手段と目的」の分け方で考えると、
見えるもの = 手段
(例:高いギターが欲しい、面白いネタが欲しい、高級な車が欲しい)見えないもの = 目的
(例:女の子にもてたい、人を楽しませたい、家族との時間を増やしたい)
よって、過去の成功は表面的な「手段」であったのに対し、現在の成功は、本質的な「目的」に移り変わっている、といえます。
本質を見直されているのは「個のつながり」=「人と人のつながり」だけではなく、「成功の象徴」もまた、その対象となる時代。
「あれ?これでいいんだっけ?」
の時代ですね。
「何故」それが欲しいのか?
では、引き続き、「何故?」を考えて、改善したいコトを発掘します。
・「高級な車」 → 「自由な時間」
・プライベートよりも仕事に費やす時間が多い。
・仕事の内容に自由度が少ない。
・「高級な住まい」 → 「自然を感じる住まい」
・身の回りに人工的なものが増えた。
・自然なものに囲まれて本来の人間的な生活を取り戻したい。
・「高学歴の人物」 → 「創造的な人物」
・知識や情報ばかりが増える。
・実際の行動や成果につなげたい。
・「豪勢な旅行」 → 「癒しの旅行」
・消費することでは完全には癒されない。
・そもそも消費することをおさえたい。
・リラックスできる環境が足りない。
・「名声・知名度」 → 「愛情・尊敬」
・表面だけの人付き合いに疲れた。
・心の通った人間関係を築きたい。
上記にあげたことが、時代が改善したいコト、のはずです!
少なくとも自分は改善したい。
皆さんは、どうですか?
改善された後の世界
改善された後の世界をまとめると、こんな感じです。
・仕事とプライベートに費やす時間のバランスがちょうどいい。
・自由度の高い仕事。
・自然に囲まれた本来の人間的な生活。
・蓄えた知識や情報が、実際の行動や成果につながる。
・心がリラックスしている。
・心の通った人現関係を築いている。
うん、ルンルンしてきますね!
さて、この辺りを狙って、私たちの持ち札の中から「切り札」をバシッと出せれば、自分も時代もお互い幸せになることが出来そうです。
まとめ
・現代は「あれ?これでいいんだっけ?」の時代である。
・「何故?」をよーく考えると本質が見えてくる。
トヨタ自動車の生産現場では、業務改善を目指すための手法として「なぜなぜ5回」という言葉が生まれました。自分も何かを改善するときには「何故?」を繰り返すように心がけたいと思います。
さて、今週は、私たち「日本人の持ち札」と、「時代の改善したいコト」を洗い出しました。次回はいよいよ、この材料を使って「切り札」となり得るものについて、考えてみたいと思います!(土日はお休みします)