目には見えない『道具の魅力』に気付いた日。

IMG 0298

 毎日、休まず走って、今朝で243日目。

 ランニングの日数をカウントするのに、

 何か良いものはないかと、ずっと探していて、

 先日、部屋を片付けていたら、

 久しぶりにコイツと再会したのです。

 数を数えるだけが目的の、ジャンクな機械。


じいちゃんの形見?

 もともと、どんなところに取り付けられて、

 どうやって使われていたのかは、わからないんだけど、

 数を数えることが目的だということだけは、わかる。

 じいちゃんの形見の一つなんだとか、

 聞いたような、聞いていないような。

 小さい頃、兄に貸してもらって、

 ガチャガチャと遊んでいた遠い記憶が、

 ぼんやりと蘇る。

 兄が実家を出る時に、譲り受けて、

 今は、僕の手もとにある。

本来の目的

 よく見ると、僕が大好きな『いい感じに朽ちたもの』なので、

 我が家の『あじ庭』のインテリアにしようと思ったんだけど、

 やっぱり、本来の目的として使われたほうが、

 道具も嬉しいんじゃないかと考え直して、

 日々のランニングのカウンターとして、

 使ってみることにしたのです。

 洗面所に作った古材の棚とも、相性がいいし。

目には見えない『魅力』

 右のレバーをカチャリとやると、1増える。

 左の丸いのをガチャガチャ回すと、

 すべての数字が回り、0にリセットできる。

 基本の機能はコレだけなのですが、

 ワクワクする『裏技』があって、

 左の丸いのをゆっくり逆回しにすると、

 あるところで、小さく『カチリ』と鳴る。

 そこからまた普通に回すと、あら不思議、

 10の桁や、100の桁だけを、回すことができるのだ。

 小さい頃、この裏技が大好きで、よく遊んでいたのを思い出した。

 無骨な鉄の『重量感』もいいし、何よりこのレバーの

『カチャリ感』が、気持ちいいのだ。

 iPodの『カリカリ音』に、

 ジョブズがこだわったのも、よくわかる。

 iPhoneアプリやWebサービスも、

 確かに便利で手放せないんだけど、

 実物の道具に隠された目には見えない魅力、

 触った時の感触や、背景にある物語りについて、

 もう少し、意識を向けてみようと思う。

2013-05-17 | Posted in 雑記Comments Closed 

関連記事