![](https://kasanaru.com/wp-content/uploads/2014/06/IMG_5020.jpg)
自分の手で「欠けた陶器」を補修する。〜その1. つくろい編〜
「わっ!」
キッチンから、妻の短い悲鳴が聞こえました。
買ってきたばかりのお茶碗を、床に落としてしまったのです。
梱包を開封してみると、残念ながら、やっぱり、欠けていました。
もくじ
誰でもできる陶器の補修法「金継ぎ」とは
「金継ぎ一年生」という本を読みました。
「金継ぎ」とは、割れたり欠けたりした陶磁器を漆(うるし)で接着して、継ぎ目に金や銀などの粉をまいて装飾する、日本独自の補修法です。
「欠け」や「ひび」は、陶器としてはマイナスの部分。
そのマイナスを、「装飾」という「プラス」に変換してしまう精神が、いいなぁと思って、早速、挑戦してみることにしました。
本来は腕を磨いた職人に依頼するような技ですが、この書籍「金継ぎ一年生」は、現代人が誰でもできる「使える金継ぎ」がコンセプト。
「欠けた陶器」を補修するのに必要な道具
道具は、100円ショップや、ホームセンターなどで手に入る道具を積極的に使います。
先週末、さっそく道具を揃えました。
左から、筆、瞬間接着剤、うるし、エポキシ造形パテ、耐水紙やすり#1500。
後から気付いたのですが、購入した「うるし」は、陶器には使えないものでした。
高橋みどりさん著書「うちの器」で紹介されていた「ふぐ印の新うるし
」をネットで注文して、現在、到着待ち。
実際に「欠けた陶器」を補修してみる
陶器の断片を接着剤でくっつける
まずは、瞬間接着剤で、破片をくっつけます。
ぴとっ。
隙間をパテで埋める
続いて、隙間を、パテで埋めていきます。
TAMIYAのエポキシ造形パテ。
箱の中には、2枚のガムみたいな板が入っています。
使う分だけ、はさみでカット。
2つを混ぜてコネコネすると、硬化がはじまります。
かたくなるまでは、約12時間かかるので、ゆっくり作業できます。
ひとまず、こんな感じなりました。
パテを綺麗にのばす
指に水を付けると、パテが指にくっつかず、綺麗にのびます。
これで、パテが硬くなるまで、しばらくおきます。
パテが硬くなった後は、カッターではみ出たパテを削り、紙やすりで表面をツルツルに仕上げ、いよいよ、うるし塗り。
「ふぐ印の新うるし」が届いたら、また続行して記事を書きます。
完成が、楽しみ。
磨き、塗り、仕上げ
この後、パテで埋めたところを紙やすりで磨いて、ふぐ印の新うるしを塗り、金粉で仕上げます。この続きは「自分の手で「欠けた陶器」を補修する。〜その2. 塗り編〜」の記事で。
参考資料: