やりとりの支援者


「がるるるるーーーっ!」

 次男が両手を上げ、ケモノのような声で長男を威嚇する。(モンスターズインクの観すぎ)

 もめ事の原因はミニカーの取り合い。

 たくさんミニカーがあるのに、今、相手が持ってるものを、お互い欲しくなってしまう。

 人のものが自分のものよりもよく見えてしまうのは大人も子供も同じなのだ。

 最近は腕力もついてきたし、押し倒したり叩いたりしてるから、「やめなさい!」とぴしゃりと言って、今すぐ割って入りたいんだけども、

 子どものケンカに介入する目的は『審判のため』ではなく『コミュニケーションの活路を開くため』

 この信念に反さないように、もちろん安全第一は絶対だけども、もどかしい気持ちをこらえ、冷静に別の手段でアプローチする。

「あ、ウッディが落ちてる。パパもらっちゃおうかな?」

 長男があわてて飛んできた。

「あ、バズもあった。もらっていい?」

 次男もあわてて飛んでくる。

「自分のものをとられたら、イヤな気持ちになるよね」

 伝わったかどうかわからないけど、クリスマスプレゼントのそれぞれのおもちゃを手に持って、神妙な顔の二人。

「貸してほしい時、なんて言うんだっけ?」

「かして」
「どっぞ」

 長男が次男にミニカーを手渡した。

「えらい!ありがとう、すごいじゃん!」
 僕が褒め称えると得意げな長男。

「ぱぱ、うでぃとばず、みる!」
「つー、みる!」

 何もなかったかのように、二人仲良くトイストーリー2のDVD鑑賞会がはじまった。

 成長やタイミングで子供のリアクションも変わってくるから、絶対にうまくいく方法なんてものは無い。

 でもいつか二人だけで解決できる日がくると信じて、しばらくは淡々と、やりとりの支援者に徹する。

2014-02-05 | Posted in 育児・子育てComments Closed 

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