褒めること

 昔、お笑いをやってた時があって、しばらくやってると可愛い後輩とかも出来てきたりして、大した身分ではないですけど、ネタのレビューみたいなことをすることもあった。ようするに「ダメだし」というやつです。

 で、その時に気付いたのは、人のあらを探してダメなところを指摘するのはすごく簡単な作業だってことです。言い出したらキリがないし、そもそも僕はダメだしという行為自体が面白くない。否定しなくたって、気付かせることは出来るはず。

 逆に、良いところを見つけて褒めることは、相手の本質を掴んでいなければ出来ない。だからむずかしいし、その分やりがいもあるから面白い。

 心の無いお世辞は絶対にダメだけども、自分が本当に良いと思ったことを真剣に伝えれば、相手もその部分を伸ばそうとしてくれるはずだし、それは自分にも相手にも良いことだと僕は思います。どっちも幸せ。

 で、これは自分自身にも言えることで、自分のダメなところとか足りないことって簡単にたくさんみつかる。世の中は欲張れば無いものだらけだから。でも今無いものを得ようとして探してばっかいると、目の前にある一番大事なことを見逃す。だから今の自分がもっている「良いもの」にちゃんと気付いて、自信を持つことが大事ですよね。

 僕は人のことを褒めるけど、自分のこともこっそり褒めます。まぁちょっと変ですけどね。でも人を褒める時も自分を褒める時も気をつけることは同じで、心の無いお世辞にならないようにすることです。

2014-07-09 | Posted in 生き方Comments Closed 

関連記事