泣き止まない理由

泣き止まない理由

「よし、寝るよー!」

 僕が声をかけると、キャッキャキャッキャとはしゃぎながら、

 寝室に駆け込む双子たち。

 天井に「おやすみホームシアター」を映して、

 映像の中から、にゃぁにゃぁ(猫)を見付け出すのが、

 最近の彼らのお気に入りなのだ。

 そして、事件は起きた。

頭からダイブ

 昨夜は、いつもよりテンション高めで、

 双子次男が、ふとんの上に、頭からダイブ。

 イメージ通りに決まったようで、ご満悦の双子次男。

「ほら、はやくふとんに入れー!」

 そんな言葉は、彼らの耳には届かず、

 キャッキャキャッキャと、

 双子次男に続き、双子長男も、頭からダイブ。

 勢いよく飛びすぎて、まくらの向こう側の、

 壁に激突した。

泣き止まない

 泣きわめく双子長男。

 僕の言うことをきかないから、こうなるのだ。

「だから、はやく、ふとんに入ろうって言ったじゃん」

 泣き止まない、双子長男。

「きをつけないと、だめだよ」

 よく見てみたけど、怪我はしていない。

 でも、なかなか、泣き止まない。

泣いた理由

 なかなか泣き止まない双子長男。

 僕もはやく寝たいけど、少し相手をしてみる。

「どこにぶつかったの?」

 壁を指す。

「ここ?ここは壁だから痛いね。どこをぶつけたの?」

 鼻を指す。

「鼻か、それは痛いわ。頭じゃなくて、鼻からいったのか」

 壁を指す。

「うん、壁は硬いからね、ぶつかったら痛いよ」

 鼻を指す。

「うん、鼻をぶつけたんだね、痛い痛いだったね」

 話を聞いてやると、

 すぐに、双子長男は泣き止んだ。

 泣いていたのは、痛いからではない。

 解って欲しくて、泣いていたのだ。

記憶のかけら

 その時、自分が小さい頃、なかなか親に解ってもらえずに、

 くやしい思いをした記憶のかけらが、一瞬だけ、

 フラッシュバックしたような気がした。

 そんなことが、本当にあったのかどうかも、

 まったく覚えていないのだけど。

耳を傾けること

 まだ言葉をうまく話せない子供たち。

 親のほうから、耳を傾けていくことが、大事なようだ。

 昨夜は、久しぶりに、双子長男が、夜泣きをしなかった。

 泣いたら、まずは、話を聞くことにしよう。

2013-02-08 | Posted in 子育てComments Closed 

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