鎌倉に住む人の『あたたかさ』を実感した日

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 天気が良くて気持ちのいい、週末の朝。

 洗い物をしていると、玄関の呼び鈴がなる。

 しばらくすると、妻がたくさんの『パン』を

 両手に抱えて、リビングに戻ってきた。

お隣のパン屋さん

 ネットで注文しておいた大量のオムツが、

 また宅配便で届いたのかと思っていたので、

 パンを両手に抱えた妻にビックリしたけど、

 オリーブが入った美味しそうなパンを見て、

 鎌倉でパン屋さんを経営されている

 お隣さんからだと、すぐに分かった。

 さっそくだけど、と言いながら、

 妻と一口ずつ、つまんで、

『ウマァー!』

 今夜はアヒージョにしようと決めた。

小さな農家のおばあちゃん

 同じ日の午後。

 アヒージョの食材を買い出しに行った妻が

 家に帰ってきたので、

 玄関から運ぶのを手伝っていると、

 いつもは買わないような、

 大きな大根がまるごと一本、

 袋から飛び出している。

 大根ダイエットか何かを、

 はじめるつもりなのかと思ったけど、

 道の途中にある小さな農家のおばあちゃんから、

 無料でいただいたのだと妻から聞く。

 おばあちゃん、ありがとう。

 また、道ばたに置かれた貯金箱で、

 カリフラワー買いますね。

大家さんの奥様

 同じ日の夜。

 玄関の呼び鈴が鳴り、扉を開けると、

 大家さんの奥様だ。

『ホタル見ませんか?』

『え!? 今、見れるんですか?』

『双子ちゃん達は、初めてかと思って』

 急いで着替えて、家族4人で

 隣の大家さんのお庭へ。

 すぐ横に、鎌倉の人たちが

 長い間、大切に守ってきた

 綺麗な(ルッコラも生える)小川が流れていて、

 庭からは、真っ暗な小川の上を、

 7匹か8匹くらいのホタルが、

 光ったり、光らなかったりしながら、

 飛んでいるのが見えた。

 子供たちは、不思議な光る虫を見て、目をまん丸にする。

『あれは「ホタル」っていうんだよ、おしりが光るんだ』

『ほたるぅー!ほたるぅー!』

 知ってる言葉も一つ増えた。

 僕たちも何十年ぶりかに、

 本物のホタルを目の前で見れて、

 感動した。

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 家に帰った後、

 ガーリックのきいたアヒージョのオイルに、

 美味しいオリーブのパンをつけて食べながら、

 白ワインで乾杯。

『鎌倉に住む人は、本当に優しいねえ』

 などと、僕たちは言いながら、

 久しぶりに深夜の2時まで、

 飲みました。

 通勤距離は長くなったし、虫はデカイし、

 いいことばかりではないけども、

 東京では味わえなかった『あたたかさ』を、

 身をもって体験できた、素敵な一日。

 鎌倉、最高。

2013-05-30 | Posted in 鎌倉での暮らしComments Closed 

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