子どものケンカに介入する目的は『審判のため』ではなく『コミュニケーションの活路を開くため』


 ケンカが絶えない2才双子。
 理由はいつもだいたい同じ。
 長男が次男のおもちゃを
 奪い取ってしまうのだ。

 ひどい時は、30秒に1回ペースで
 次男が大泣きする。

 そのたびに、僕と妻は
 次男のくやしい気持ちを受けとめ、
 長男には『取って欲しくない』と
 いつもの私メッセージで
 気持ちを伝えるんだけど、
 これが何度も続くと
 正直、しんどい。

 子ども同士で解決できるための
 よい方法はないものかと、
 ずっと探していたのです。

 憎しみの残らないきょうだいゲンカの対処法
 この本の中に、
 よいやり方がありました。


ポイント

 1. それぞれの気持ちを認める

 2. それぞれの見方を言い表す

 3. 子どもの苦労を尊重しつつ問題を言い表す

 4. 『子ども同士で解決できる』と信じていることを言い表す

実践

 長男が、また次男の
 ミニカーを奪い取ってしまった。
 泣き叫ぶ次男。

『2人とも怒ってるみたいだね』
 まず片方ではなく、両者とも認める。

『ワタは車で遊んでたのに、とられちゃったんだね。それはパパでも嫌だよ。泣きたくなるね』

 いつもはここで、
 ミニカーを奪い取ってしまった長男に
 私メッセージを伝えるんだけど、
 今回は長男の気持ちにも
 寄り添ってみる。

『ハジくんは、車を全部カゴの中に集めたかったんだね。片付けてくれたんだ。いつまでもワタが遊んでるから嫌だったんだね』

 いつもと違う視点でみると、
 普段は気づくことができなかった
 長男の視点に気づくことができた。

『ワタはまだ遊びたい、ハジくんは片付けたい。これは2人にとって大変な問題だね』

『パパは、2人が両方ともハッピーになれる解決法を、自分たちで思いつくことができると信じてるよ』

 他にも何か言いたい気持ちをこらえて、
 僕はキッチンの中に戻り
 洗い物をしながら2人の様子をみる。

 しばらくすると、
『はぴはぴー』と言いながら
 長男はミニカーを
 自分で次男に返した。
 次男はけろりと泣き止んで、
 車をカゴに入れた。

 僕は少しだけ、感動した。

 子どもを信じること。
 それを声に出して言い表すこと。

 やっぱりこれが一番難しいけど、
 重要なんだ。

 しばらく続けてみようと思う。
 

2013-08-02 | Posted in 子育てComments Closed 

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