
ケタケタケタケタ!
寝る直前の双子たちは、なぜか、ハイ・テンション。
「よし、歯磨きをしよう」
平日は、双子たちと夜しか会えないので、
僕は、お風呂と歯磨きの係り。
「ちゃんと磨かないと、虫歯になって、イタイイタイになるよ」
むなしくも、僕の声は、2人の耳に届かず。

「おーい、はーをーみーがーくーよーーー」
無視。
最近は、ずっとこの調子なのだ。
このやりとりも、そろそろツラくなってきたので、
何か新しいことを、試してみる必要がある。
僕は、通勤電車の中で思いついた、
ある作戦を、決行する。
「よし、わかった」
「じゃあ、先に、パパの歯を、君たちが、磨いてくれ」

食いついた。
僕の歯ブラシを、2人、いや、3人でにぎり、
グリグリグリグリグリグリグリ!
いや、血ぃ、出るから。
痛いし、ぜんぜん磨けないんだけど、
楽しそうだ。
「よし、おっけー、ありがとう。サッパリしたよ」
「じゃぁ、次は、君たちの番だ」

ごろーん。

ごろーん。
作戦は、
成功した。
やっぱり、ゆうことを聞いてくれないのは、
こどもながらも『一方的な態度』が、イヤなのだ。
明日からも、気をつけてみよう。
