子供が動く『3つの種』と『やる気の種』

『よし、パパも手伝うから、片付けよう』

 散らかっているレゴブロックを
 箱の中に片付けながら、
 息子たちに言ってみるんだけど、
 iPadに夢中で、反応が無い。

 息子が良い行いをしたときに、
『グッジョブ!』といって、
 お互いの親指を立て、タッチする。

 ほめることはいいことだと思っていたし、
 親指を立てて駆け寄ってくる姿が
 かわいいので、しばらく続けてきた。

 ずる賢い一面のある長男は、
『グッジョブ』がしたくって、
 せっかく僕が箱の中に片付けた
 ブロックをいくつか取り出して、
 また箱の中にしまってみせて、
 親指を立て、差し出してくる。

 なんか間違えているようなので、
 どうしたものかと、考えていたのです。


もくじ

子供が動く『3つの種』

 ほめられて動く種。
 しかられて動く種。
 もので動く種。

 親がこれらの種を植え付けてしまうと、
 ほめられるために動く子供、
 しかられないと動かない子供、
 褒美のオモチャやお菓子がないと
 動かない子供に育ってしまう。

 子どもの心のコーチング
 という本にありました。

 ほめるも、しかるも、
 ものをあたえることも、
 全て『外』からの働きかけ。

 本当のやる気は、
 『内』からわいてくる。

やる気の種

 人の役に立つ喜び。

 これが『やる気の種』だと、
 本の中にありました。

 人は本来、人の役に立ちたいと
 願っている。

 ほめたり、しかったり、
 ものでつることは、
 人の役に立ちたいという願いを
 殺してしまう。

どうやって教えるか?

 親の用事をやってもう。

 手伝ってくれたら、
 ほめない。

 感謝して、喜ぶ。

 親がどう感じたか、
 親の気持ちを伝える。

 なるほど、これだ。

 わたしメッセージには
 気をつけていたけど、
 ほめないことも、大切なんだ。

実践

 またブロックが散らかっている。
 何か言いたくなる気持ちをおさえて、
 僕は無言で片付け始める。

 わりと繊細なほうの長男が、
 いつもと様子が違うのを察したのか、
 すぐに手伝ってくれた。

 いつもは、ほめるんだけど、
 ほめない。

 僕は息子に、気持ちと感謝を伝えた。

『部屋がキレイになると気持ちがいいなあ』
『手伝ってくれて、ありがとう』

 長男は、少しだけ、誇らしい顔をした。

 マイペースな次男は、
 まだiPadに夢中だ。

 いつもは、小言をいってしまうが、
 なにもいわずに、片付けを続けた。

 僕と長男が箱のフタを閉じた時、
 次男は、ソファーの下に隠れていた
 ブロックを見つけて、持ってきた。

『わ!まだあったんだ!』
『見つけてくれんだね、ありがとう』

 嬉しそうに、次男は微笑んだ。

 ほめる、しかる、ものでつる。
 3つの種を使わないのは、
 簡単なことではないけれども、
 子供の自立と、自分自身の成長のためにも、
 しばらく続けてみようと思う。

2013-07-05 | Posted in 子育てComments Closed 

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